字幕翻訳
<3.映像翻訳>
①字幕翻訳
■仕事内容■
字幕翻訳とは洋画を始めとする外国版映像のスクリーンに映し出される
日本語スーパーの翻訳。訳す素材としては洋画が最も多く、衛星デジタル放送
の開局依頼はドキュメンタリーや様々な番組の翻訳も増加している。
字幕翻訳は外国語を理解できない日本の観客のために俳優がセリフを
しゃべるスピードと同じ時間に読み取ることができるよう限られた字数の条件
のもとに凝縮して訳していく作業である。
翻訳者は翻訳する前に台本を読みながら映画を観て、映画全体の背景、
登場人物のキャラクター、人間関係などを把握し、訳す方向性を決定する。
翻訳にかかる時間は1作品で3日から長くて1週間程度。翻訳がひととおり
完成すると試写室で試写しながら翻訳原稿のチェックを行う。そして手直しした
原稿は製作所に回され、見本プリントとして字幕の入ったフィルムが作成される。
さらに最終チェックとして字幕入りのフィルムを試写し、この段階でOKなら
現像所に回されてプリントされ、映画会社から映画館へ配給、公開に至る。
字幕翻訳の仕事は文章を翻訳するのとは異なり、字数などに厳しい制限が
あり、高度なテクニックを要する。例えば、ひとつのセリフを横字幕で最大
26文字(縦字幕で20文字)程度に収められなければならず、セリフに収められて
いる情報をすべて盛り込むことはできない。その為、セリフの重要な部分は
どこか、またカットする箇所を決断しなければならない。
その決断を適切にできるかどうかが翻訳家の技量にかかってくる。
また文化の違いなど外国人に理解できないセリフについてはその違いを
感じさせないように訳すのが字幕翻訳者の真骨頂である。そして調べ物が
生じた場合、どこに問い合わせればよいかといった調べ物のノウハウも
重要である。
■字幕翻訳家になるには■
字幕翻訳家の共通点は当然みな映画好きであるという点である。
映画好きが高じて字幕翻訳家になったという人が多い。膨大な数の映画を
観ることによって字幕の感性が自然とみにつくのである。
また英語以外の言語ができるプロが多いのも字幕翻訳家の特徴である。
そのため、海外生活体験者が比較的多い。
字幕翻訳家になるには以前は翻訳家に弟子入りするか、制作会社など
字幕制作の現場で修行をするしかなかったが、現在は翻訳学校に
映像翻訳者の養成コースがあり、誰でも技術を学べるようになった。
スクールで勉強し、実力が認められると、製作会社などに紹介される
可能性もある。しかし、非常に人気の高い分野であり、特に劇場で公開される
映画の本数は限られているため、新人が簡単に入り込めない世界であることも
事実である。こうした状況を考えると映画だけにこだわらず、企業の紹介ビデオ、
子供向けビデオ、ゲーム、ドキュメンタリーなど様々な映像の翻訳を行って
実績を作ることが先決である。映像制作会社に直接アプローチするのも
ひとつの手である。
March 31, 2010|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:映像翻訳
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