医学・薬学の翻訳
<2.実務翻訳>
④医学・薬学の翻訳
学会やドクター、薬や医療機器メーカーなどから依頼される文書の翻訳。
学会やドクターが依頼する翻訳で最も多いのが論文やスピーチ原稿の
英訳である。一方、メーカーが依頼する翻訳には管轄機関(日本の場合は
厚生省、アメリカの場合はFDA)の認可を受けるための申請書類
(症例報告書や臨床報告書など)、社内文書、薬の添付書類、薬をめぐる
裁判の関連書類、薬事法などの翻訳がある。また、病院で使う医療機器は
海外で開発されたものが多く、そのマニュアルやパンフレットの翻訳も
翻訳者が行う。さらに医学・薬学関連の出版物もあり、実に幅広い需要が
ある分野である。とりわけ認可書類はひとつの薬で申請段階がいくつもあり、
さらにそれぞれの申請書類が膨大になることから医学・薬学の翻訳の
需要を高めている。専門知識を必要とする実務翻訳の中でもとりわけ
高度で特殊な専門知識を必要とすることから、できる人が不足しており、
需給の関係もあって他のジャンルの翻訳よりも報酬が高めである。
■仕事獲得法■
医学・薬学専門のプロの中には、医学・薬学のバックグラウンドを持って
参入してきた人と、語学力から参入してきた人の大きく2つに分かれる。
前者の中で最も多いのが大学で薬学や生物学を学んできた人たちだ。
(医学部出身の翻訳者はほとんどいない)。
一方、語学力を武器に参入してきた人はまず別の分野で実績を積み、
比較的専門的でない医学・薬学の翻訳から入って徐々に専門的な
内容に移行していくのが得策である。そして、医学・薬学関連の優れた
翻訳者となるには、まず第一に和訳だけでなく英訳も行えること。
そして専門家が読むに耐えるフォーマットや文体を知っており、
「広く深い」専門知識を身につけることが重要である。また、わからない
箇所が出てきた時に、いかに対処するかも重要である。
March 31, 2010|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:実務翻訳
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